if on for Z, coming soon?

バビョーン、ユーザですが何か?
ええ、ええ、羨ましいですともええ。
昨日の日記を書き散らかして紛らわそう。
まずはテレビをつけてみたのだけれども、まあツマンナイということで、またモヤさまとあらびき団のCMカット編集に明け暮れる。
腹が減ったのと、洗濯用洗剤が切れかかっていることとトイレットペーパーがあと1ロールしかないことが気にかかったので、ドラッグストアに行こうと思い、そのついでにゴミ捨てもしようということで、ゴミ袋を縛った。
縛られたゴミ袋は、案の定それで御役御免とばかりに床にコロンとなったので、たいてい階下に下ろすのを忘れるものだが、今回は忘れなかった。
ドラッグストアでは詰め替え用と容器入りの2つで悩み、何で容器入りのほうが内容量が多くて安いのかひとしきり考えて、容器入りを買った。
トイレットペーパーはダブルにした。ダブル。
男性用の汗のにおいを抑える液体が販売されていて、資本主義に屈するのか、と自問自答した挙句、屈することにして、買った。
帰宅途中に自転車の前輪にビニール袋が絡まって、破れた。そして資本主義の犬は道路に投げ出されたのだったが、軽症で済んだので、無事に救出されたのだった。
ところでレジのおばさんが会員カードを進めてくるので、なんとなく感じの悪い人だったらいらないですと言うところだが、なんとなく感じの悪いところはなかったので、軸が法隆寺の柱みたいに太くなっていて短い書きにくいボールペンで必要事項を書いた。
部屋に戻るといかにも破れましたという感じのビニール袋が当たり前のようにあるのでそのままにして、資本主義の犬こと汗のにおい防ぎます液を身体に吹き付けたらピリピリしたので、ピリピリする、と声に出して言った。
それで部屋から出て、先輩との待ち合わせがある駅まで行って、早くついたのでぶらぶらしようと思って一人でぶらぶらしていたら、筋肉痛の脚が若干痛んだ。
気にせずぶらぶらしてみようということで、歩いている途中に、電車の高架下を通っていると、道路の左右に商店が肩を隣り合わせて並んでおり、その中の一軒に場末の喫茶店を絵に描いたような店があり、見るともなしに店内を通りすがらに覗いてみると入り口のドアから一番近い席に客が一人だけいてその客はソフトクリームを食べているのだった。
白いワイシャツにネクタイはなし、黒か紺のスラックスを履いており見るからに中年男性であることは疑いの余地もなかったが、髪の毛については薄くもなく濃くもなく中庸という表現がぴったりである。だがしかしその手にはソフトクリームが握られており、一心不乱にその食物を見つめる目には些かの迷いもなく、ある種の緊張感さえ窺わせた。何が彼をそうさせたのか、そうさせてしまったのか、その理由には遠大な闇があるようにも、健やかな精神があるようにもとれた。
客席は奥に何席もあるにもかかわらず、その中年男性を除いて一人もおらず、あまつさえ店員と思しき人物の姿もなかった。これは忌々しき事態である、もしくは何か仕組まれた匂いを感じずにはいられない。いられないが故に感じたものの、その秘密結社に入社するわけにもいかず、地球の平和を守るために日常生活を棒に振るわけにもいかず、平然を装いながら私は通り過ぎる以外の選択肢を持たないのであった。
ただし人間は不自然な出来事に遭遇すると、不自然であることに対してカウンターをあてたくなる生き物であるからして、不自然な行動を自らをカウンターの依代として選び取ってしまうものである。私はびっくりしたので、びっくりした、と言った。
おそらく、というか十中八九当たっていると思うが、彼らは人知れず地球の平和を守り、ソフトクリームを消費し続けているのである。
私としては、そんな姿を目の当たりにして、ゼロカウンタードリフトって、響きがカッコイイ、と思ったりしているのである。