夜と朝の、境

さて、アンドレアス・グルスキー展に行ってまいりました。
会期はもう明日で終わりなんです。だから行きました。
図録も買ったのですが、実物とは全然違っていて、その違いも面白いなあと思いました。
ドイツの高速道路の標識のKolnの文字が読めるんですね、ホンモノの展示のほうは。
そういう写真を図録で見比べたりして面白かったです。
99セントの写真が、一番インパクトありました。
あのメッセージ性と、グルスキーの作品への意思は、ホンモノじゃないと伝わらないのではないでしょうか。
キモチワルイと言っている人と、購買意欲を刺激されてワクワクすると言っている人と、観る人によって感じ方は全然違ってくるなと、思ったりして、資本主義経済圏における選択の自由と大量生産による生産性の向上と利益拡大の意思とその便利さの抗えない人間の弱さと汚れを排除した無機質さが混然となって大変良かったです。
作品を作る、撮りたい、という意思が感じられる良い展覧会でした。
観に来ている人も、それぞれ個性があって、面白かったです。
観客も含めて作品なんだな、と思いました。
たまには長文も書いてみるのでした。
では。